夢はいつ、なぜ見るのでしょうか?
夢は、脳が活動している睡眠中に起こる現象です。
人間の睡眠には、大きく分けて【レム睡眠】と【ノンレム睡眠】があります。
かつては「夢はレム睡眠のときだけ見るもの」と考えられていましたが、
研究が進み、ノンレム睡眠中にも夢を見ることがあるとわかってきました。
レム睡眠とノンレム睡眠の夢の違い
ノンレム睡眠の夢
脳の活動は穏やかですが、深い眠りの際にも「断片的な思考」や「静止画のようなイメージ」として夢が存在することが確認されています。日中の出来事に近く、現実的な内容が多いです。
レム睡眠の夢
脳(特に行動を司る大脳皮質)が覚醒時に近いほど活発に動いています。そのため、ストーリー性が高く、感情を伴う鮮明な夢を見やすくなります。
時に奇妙な夢を経験します。
この違いは、睡眠中に脳が行っている「情報の整理のしかたの違い」によると考えられています。
なぜ夢を見るのか:脳のメンテナンス機能
感情の処理(心の整理)
恐怖や悲しみなどの強い感情を夢の中で再体験することで、その感情の「トゲ」を抜き、精神的な安定を保つ役割があると考えられています。
シミュレーション(生存戦略)
記憶に残る夢の7~8割はネガティブな夢、ストレスフルな夢だとされています。これは嫌な夢や怖い夢を見ることで、現実で起こりうる危機への対処法を脳が予行演習しているという説があります。
夢の多くは、日中に体験した出来事をもとに作られています。
ただし、そのまま再生されるのではなく、
形を変えて再構成された記憶として現れます。
一方で、強いストレスやトラウマに関連した夢は、
体験がそのまま再現されることもあります。
夢が生み出すもの
夢は、単なる無意味な現象ではありません。
現実とは少し違う形で考えがつながることで、
新しい発想や創造性の源になるかもしれません。
できることなら、毎日いい夢ばかりみたいものですね。
もっと詳しく知りたい方へ
・日本睡眠学会 「睡眠と夢:宮内哲・寒重之」
を参考にしてみてください。